ソクマル医師

2 か月の女児。定期診察のため母親に連れられて来院した。新生児期に心室中隔欠損症…

2 か月の女児。定期診察のため母親に連れられて来院した。新生児期に心室中隔欠損症と診断されている。活気はあるが、以前に比して体重の増加が鈍っていた。身長57.0 cm、体重4,720 g。体温36.7 ℃。脈拍148/分、整。血圧90/58mmHg。呼吸数52/分。毛細血管再充満時間1 秒。SpO2 98 %(room air)。季肋下に陥没呼吸を認める。心音はⅡ音の亢進を認め、胸骨左縁下部にLevine 5/6 の汎収縮期雑音、心尖部にLevine 2/6 の拡張期雑音を認める。胸部聴診上、両側にwheezes を聴取する。右肋骨弓下に肝を3 cm 触れる。心エコー検査で、径8 mm の心室中隔欠損孔を介する多量の左右短絡を認め、左心房と左心室は拡大している。左心室の収縮は保たれている。収縮期に心室中隔の左室側への圧排を認める。心室中隔欠損症による心不全徴候が明らかとなってきており、近日中に心室中隔欠損症の閉鎖手術が必要と判断した。この患児に対する適切な初期対応はどれか。

解説

正解は⑵です。大きな心室中隔欠損症で多量の左右短絡があり、体重増加不良、多呼吸、陥没呼吸、肝腫大、wheezesなど、肺血流増加による心不全徴候を認めます。手術までの初期対応としては、肺うっ血と容量負荷を軽減するため利尿薬(フロセミドやスピロノラクトン)を投与します。酸素吸入は肺血管を拡張させて肺血流をさらに増やし、左右短絡を増加させるため不適切です。肺血管拡張薬も同様に短絡を増やします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成

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