日齢14 の女児。夕方からの発熱を主訴に両親に連れられて夜間救急外来を受診した。…
日齢14 の女児。夕方からの発熱を主訴に両親に連れられて夜間救急外来を受診した。活気は不良。完全母乳栄養で哺乳は減弱している。体温38.8 ℃。脈拍160/分。呼吸数60/分。SpO2 98 %(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。大泉門は開大し軽度膨隆している。両親への説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「明日まで経過をみましょう」新生児の発熱は重症細菌感染症の可能性が高く、経過観察は危険です。
- ⑵ 「抗菌薬を内服させましょう」新生児の重症感染症には静注抗菌薬が必要で、内服では不十分です。
- ⑶ 「入院して治療をしましょう」重症細菌感染症が疑われ、入院して精査と静注抗菌薬の治療が必要です。
- ⑷ 「腋窩部や鼠径部を冷却しましょう」冷却のみでは原因に対処できず、適切な対応ではありません。
- ⑸ 「母乳栄養を人工栄養へ変更しましょう」発熱の原因は感染症と考えられ、栄養方法の変更は不要です。
解説
正解は⑶です。生後14日の新生児で、38.8℃の発熱、活気不良、哺乳力低下、頻脈、頻呼吸、大泉門の膨隆を認め、細菌性髄膜炎を含む重症細菌感染症(敗血症)が強く疑われます。生後3か月未満、特に生後1か月未満の発熱は重症細菌感染症の割合が高いため、入院のうえ血液培養、尿培養、髄液検査などを行い、抗菌薬の静脈内投与を開始する必要があります。原因菌としてB群溶血性連鎖球菌や大腸菌が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成