骨盤外傷を疑う患者の診察で誤っているのはどれか。
骨盤外傷を疑う患者の診察で誤っているのはどれか。
- ⑴ 血圧変化を確認する。骨盤骨折は大量出血をきたしショックになり得るため、血圧の確認は必要です。
- ⑵ 下肢脚長差を確認する。骨盤輪の不安定性による脚長差の有無は確認すべき所見です。
- ⑶ 骨盤周辺の打撲痕を確認する。外力が加わった部位を推定するため、打撲痕の確認は必要です。
- ⑷ 外尿道口からの出血を確認する。尿道損傷を示す所見で、尿道カテーテル挿入前に確認が必要です。
- ⑸ 背部の外傷は側臥位にして確認する。側臥位にすると骨折部が動き出血を助長するおそれがあり、この記述が誤りです。
解説
正解は⑸です。骨盤骨折を疑う外傷患者では、不安定型骨盤骨折による大量出血の危険があるため、背部を観察する際に側臥位にするログロールは骨折部を動かして出血を助長するおそれがあり、避けるべきとされます。骨盤骨折が疑われる場合は、フラットリフトなどで体幹をそのまま持ち上げて背部を観察します。血圧の変化、下肢の脚長差、骨盤周辺の打撲痕、尿道損傷を示す外尿道口からの出血の確認は、いずれも必要な診察です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成