8 歳の女児。顔面および体幹部の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。昨日から微…
8 歳の女児。顔面および体幹部の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。昨日から微熱があり、本日、顔面や体幹部に皮疹が出現したため受診した。体温37.7 ℃。顔面の皮膚所見(別冊No. 26)を別に示す。全身状態は良好である。咽頭発赤を認める。A 群β 溶連菌迅速検査は陽性だった。この患児の注意すべき合併症はどれか。
- ⑴ 冠動脈瘤川崎病の合併症で、溶連菌感染症の合併症ではありません。
- ⑵ 間質性肺炎溶連菌感染症に特徴的な合併症ではありません。
- ⑶ 血小板減少溶連菌感染症の典型的な合併症ではありません。
- ⑷ 急性糸球体腎炎溶連菌感染の1〜3週間後に起こる非化膿性合併症として注意が必要です。
- ⑸ 亜急性硬化性全脳炎麻疹ウイルスの持続感染による合併症で、溶連菌感染症とは関係しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。小児の発熱、咽頭発赤、顔面と体幹の皮疹があり、A群β溶連菌迅速検査が陽性であることから、猩紅熱と考えられます。顔面では頰部の紅潮と口囲蒼白がみられると想定されます。溶連菌感染症の後には、1〜3週間ほどして急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの非化膿性合併症を起こすことがあるため、治療後に尿検査で血尿や蛋白尿の有無を確認します。治療はペニシリン系抗菌薬を10日間投与します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成