ソクマル医師

82 歳の女性。物忘れを心配した息子に伴われて来院した。5 年前から何度も同じこ…

82 歳の女性。物忘れを心配した息子に伴われて来院した。5 年前から何度も同じことを尋ねるようになった。1 年前から道に迷うようになり買い物と料理が1 人でできなくなった。鏡に映った自分の姿に怒る様子がみられた。診察時、不安そうに何度も息子の方を振り返り日付を質問すると間違えた。改訂長谷川式簡易認知機能評価スケールは11 点(30 点満点)である。神経診察で異常を認めない。血液生化学検査と脳波検査に異常を認めない。頭部単純MRI のFLAIR 水平断像(別冊No. 16A)とT1 強調冠状断像(別冊No. 16B)を別に示す。この患者に投与する薬剤はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑵です。高齢女性で、5年前から緩徐に進行する近時記憶障害(同じことを何度も尋ねる)に始まり、道に迷う視空間認知障害、買い物や料理ができなくなる手段的ADLの低下、鏡像に怒る鏡現象、日付の失見当識がみられ、HDS-Rは11点です。MRIでは海馬を中心とした側頭葉内側の萎縮を認めると想定され、Alzheimer型認知症と考えられます。治療にはドネペジルなどのコリンエステラーゼ阻害薬を用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成

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