56 歳の男性。高血圧症と糖尿病で治療中である。1 年前に職場で管理職に昇進しス…
56 歳の男性。高血圧症と糖尿病で治療中である。1 年前に職場で管理職に昇進しストレスを感じるようになった。徐々に飲酒量と喫煙量が増え、体重が増加している。家庭血圧は収縮期血圧140mmHg 程度で推移している。インフルエンザワクチンの接種を予定している。喫煙は30 本/日、飲酒は日本酒2 合/日。身長168cm、体重86 kg。尿所見:尿蛋白2 +、糖+。血液生化学所見:HbA1c 7.8 %(基準4.9~6.0)、eGFR 40 mL/分/1.73 m²。この患者で三次予防とならないのはどれか。
- ⑴ 禁煙既に発症した疾患と合併症の進行を抑えるため、三次予防に当たります。
- ⑵ 禁酒既に発症した疾患の重症化を防ぐ生活習慣の改善で、三次予防に当たります。
- ⑶ 運動療法糖尿病や高血圧の悪化・合併症進行を防ぐ治療で、三次予防に当たります。
- ⑷ 栄養療法糖尿病性腎症の進行を防ぐ治療で、三次予防に当たります。
- ⑸ 予防接種インフルエンザの発症を防ぐもので一次予防に当たり、三次予防ではありません。
解説
正解は⑸です。予防は、発症前の健康増進や疾病予防を一次予防、早期発見・早期治療を二次予防、発症後の重症化予防や機能回復・社会復帰を三次予防と分けます。本例は糖尿病と高血圧症をすでに発症し、蛋白尿とeGFR低下を伴う糖尿病性腎症があるため、禁煙、禁酒、運動療法、栄養療法は病気の進行や合併症を防ぐ三次予防に当たります。インフルエンザワクチンの接種は感染症の発症を防ぐ一次予防です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成