28 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠31 週6 日、軽度の下腹部痛を自覚し来院…
28 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠31 週6 日、軽度の下腹部痛を自覚し来院した。実家に帰省した際に不規則な下腹部痛を自覚したため不安になり実家近くの産科診療所を初めて受診した。それまで妊娠初期から自宅近くの産科診療所にて妊婦健康診査を受けていたという。来院時、下腹部痛は消失し性器出血の自覚はない。意識は清明。身長156 cm、体重68 kg(非妊時53 kg)。体温37.1 ℃。脈拍72/分、整。血圧136/88mmHg。呼吸数18/分。腹部は妊娠子宮により膨隆し、軟、圧痛を認めない。下腿に軽度の圧痕を認める。内診と経腟超音波検査で異常を認めない。持参した母子健康手帳の記載内容(別冊No. 27)を別に示す。この妊婦に対する評価で適切なのはどれか。
- ⑴ 妊娠糖尿病である。手帳の記載からは妊娠糖尿病と診断できる所見は示されていないと考えられます。
- ⑵ 胎児発育不全である。手帳の記載上、胎児発育は正常範囲と考えられ、胎児発育不全とはいえません。
- ⑶ 体重増加量は適切である。非妊時から15 kg増加しており、普通体型の推奨範囲を超えています。
- ⑷ 妊娠高血圧症候群である。血圧は136/88 mmHgで140/90 mmHg未満であり、診断基準を満たしません。
- ⑸ 妊婦健康診査の受診間隔は適切である。妊娠週数に応じた標準的な間隔で受診しており、適切と評価できます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。妊娠31週6日の初妊婦で、母子健康手帳の記載から妊婦健康診査の受診状況を評価する問題です。標準的な妊婦健康診査は、妊娠23週までは4週に1回、24週から35週までは2週に1回、36週以降は1週に1回とされており、手帳の記載はこの間隔に沿っていたと考えられます。体重は非妊時53 kgから68 kgへ15 kg増加しており、BMI約21.8の普通体型の推奨(10〜13 kg程度)を超えているため、体重増加量は適切とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成