50 歳の女性。両手掌と両足底の皮疹を主訴に来院した。数年前から両手掌と両足底の…
50 歳の女性。両手掌と両足底の皮疹を主訴に来院した。数年前から両手掌と両足底の皮疹が出現し消長を繰り返す。瘙痒と疼痛がある。しばしば扁桃炎に罹患する。喫煙は20 本/日を30 年間。皮疹部の真菌検査は陰性。右手掌の写真(別冊No. 18A)と右足の写真(別冊No. 18B)を別に示す。この患者に合併しやすい関節炎の部位はどれか。
- ⑴ 顎関節掌蹠膿疱症で特徴的に侵される関節ではありません。
- ⑵ 胸鎖関節胸鎖関節や胸肋関節の骨関節炎は掌蹠膿疱症に特徴的な合併症です。
- ⑶ 遠位指節間関節乾癬性関節炎や変形性関節症(Heberden結節)で侵されやすい部位です。
- ⑷ 仙腸関節強直性脊椎炎などで侵されやすい部位で、掌蹠膿疱症の典型ではありません。
- ⑸ 足関節掌蹠膿疱症性骨関節炎の好発部位としては典型的ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。手掌と足底に無菌性膿疱を伴う皮疹が消長を繰り返し、喫煙歴と扁桃炎の反復があることから、掌蹠膿疱症と考えられます。掌蹠膿疱症には胸肋鎖骨間骨化症などの掌蹠膿疱症性骨関節炎を合併しやすく、前胸部、特に胸鎖関節や胸肋関節の疼痛・腫脹が特徴的です。病巣感染としての扁桃炎や歯性病巣、喫煙が増悪因子で、扁桃摘出や禁煙が有効な場合があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成