43 歳の女性。右眼が赤いことに気付き来院した。外傷や手術の既往はなく自覚症状は…
43 歳の女性。右眼が赤いことに気付き来院した。外傷や手術の既往はなく自覚症状はない。眼脂を認めない。右眼の写真(別冊No. 14)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 霰粒腫瞼板腺の慢性肉芽腫性炎症で、眼瞼の無痛性腫瘤であり、白目が赤くなるものではありません。
- ⑵ 睫毛乱生睫毛が角膜に向かって生える状態で、異物感や流涙を伴います。
- ⑶ 眼瞼外反眼瞼が外側に反り返る状態で、流涙や結膜の乾燥・充血を伴います。
- ⑷ 結膜下出血自覚症状のない境界明瞭な鮮紅色の出血で、この経過に合致します。
- ⑸ 流行性角結膜炎アデノウイルスによる結膜炎で、眼脂、流涙、異物感を伴い、合いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。外傷や手術の既往がなく、自覚症状も眼脂もなく、偶然に眼の赤さに気付いたことから結膜下出血が考えられます。結膜下出血は結膜の小血管の破綻により、白目の一部が境界明瞭な鮮紅色に染まる状態で、痛みや視力低下はありません。くしゃみや咳、いきみ、高血圧などが誘因となり、通常1〜2週間で自然に吸収されるため治療は不要です。繰り返す場合は出血傾向などの検索を考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成