低カルシウム血症と低リン血症を同時にきたす病態はどれか。
低カルシウム血症と低リン血症を同時にきたす病態はどれか。
- ⑴ 腫瘍性骨軟化症FGF23の過剰産生で低リン血症をきたしますが、血清カルシウムは通常正常範囲です。
- ⑵ 甲状腺機能亢進症骨吸収亢進により高カルシウム血症傾向となることがあり、低カルシウム・低リン血症の組合せではありません。
- ⑶ ビタミンD 欠乏症腸管吸収低下と二次性副甲状腺機能亢進症により、低カルシウム血症と低リン血症が同時に起こります。
- ⑷ 副甲状腺機能低下症PTH不足で低カルシウム血症となりますが、腎のリン排泄が減るため高リン血症になります。
- ⑸ 慢性腎臓病に伴うミネラル骨代謝異常腎からのリン排泄が低下するため高リン血症と低カルシウム血症の組合せになります。
解説
正解は⑶です。ビタミンD欠乏では腸管からのカルシウムとリンの吸収がともに低下し、低カルシウム血症と低リン血症を同時にきたします。さらに二次性副甲状腺機能亢進症によるPTH増加で腎からのリン排泄が増え、低リン血症が助長されます。副甲状腺機能低下症や慢性腎臓病では低カルシウム血症に高リン血症を伴い、腫瘍性骨軟化症はFGF23過剰による低リン血症で血清カルシウムは通常正常です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成