52歳の女性。閉経の前後から不正出血があり、子宮内膜の組織の検査で子宮体癌と診断…
52歳の女性。閉経の前後から不正出血があり、子宮内膜の組織の検査で子宮体癌と診断された。妊娠や出産の経験はなく、BMIは33である。若いころから月経が不規則で、多嚢胞性卵巣症候群と言われていた。この女性に子宮体癌が起こりやすかった仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 妊娠と出産をくり返したことで、子宮内膜が傷ついた出産の経験が多いことは子宮体癌の危険を下げる方向に働きます。
- ⑵ 女性ホルモンの刺激が黄体ホルモンで抑えられずに続き、子宮内膜が増殖したエストロゲンが黄体ホルモンの抑えなしに子宮内膜を刺激し続けると、内膜が増殖して癌が生じやすくなります。肥満、未産、排卵の乏しさが危険因子です。
- ⑶ ヒトパピローマウイルスの持続感染で、子宮内膜の細胞が癌になったヒトパピローマウイルスは主に子宮頸癌の原因で、子宮体癌の主な原因ではありません。
- ⑷ 喫煙で子宮の血流が減り、子宮内膜が壊死した喫煙は子宮体癌の主な危険因子ではありません。
- ⑸ 女性ホルモンが早くから不足し、子宮内膜が薄くなりすぎた子宮体癌はエストロゲンが不足するのではなく、過剰に作用することで起こりやすくなります。
解説
最も適切なのは、女性ホルモンの刺激が黄体ホルモンで抑えられずに続き、子宮内膜が増殖したという仕組みです。子宮体癌の多くは、エストロゲンが子宮内膜を増殖させる作用が、黄体ホルモンで十分に抑えられない状態が続くことで起こります。肥満では脂肪組織でエストロゲンが作られ、排卵が乏しい多嚢胞性卵巣症候群や未産では黄体ホルモンの作用が少なくなります。閉経前後の不正出血があれば、子宮内膜の検査を行います。
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