78歳の男性。健康診断で心雑音を指摘されていたが放置していた。この半年で、坂道を…
78歳の男性。健康診断で心雑音を指摘されていたが放置していた。この半年で、坂道を上ると胸が締めつけられ、先月は歩いている途中に一瞬気が遠くなった。胸骨右縁の第2肋間で強い収縮期の雑音が聞こえ、首の方へ響く。心エコーで大動脈弁が硬く、開きが著しく狭い。この男性への方針として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 症状が出た高度の大動脈弁狭窄は予後が悪いため、弁を人工の弁に取り替える治療を検討する胸痛、失神、心不全などの症状が出た高度の大動脈弁狭窄症は急速に予後が悪くなるため、弁置換術などの治療を検討します。
- ⑵ 抗菌薬を長期間飲み続けて、弁の硬さを元に戻す加齢による弁の硬化は抗菌薬では元に戻りません。
- ⑶ 症状は年齢によるものなので、治療はせずに年1回の経過観察を続ける症状が出た大動脈弁狭窄症を放置すると、突然死の危険が高まります。
- ⑷ 胸の締めつけを抑えるため、血管を強く広げる薬を大量に使う大動脈弁狭窄では血管を急に広げると血圧が大きく下がって失神することがあり、危険です。
- ⑸ 失神したので、毎日激しい運動をして心臓を鍛えるよう勧める大動脈弁狭窄で激しい運動をすると、失神や突然死の危険が高まります。
解説
最も適切なのは、症状が出た高度の大動脈弁狭窄は予後が悪いため、弁を人工の弁に取り替える治療を検討することです。高齢者の大動脈弁狭窄症は、加齢による弁の硬化と石灰化で起こります。長く症状がない時期が続きますが、狭心症、失神、心不全などの症状が出ると、治療しなければ数年以内に亡くなることが多いとされます。外科的な弁置換術や、カテーテルで人工弁を入れる治療を検討します。血管拡張薬の使いすぎや激しい運動は避けます。
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