24歳の女性。3日前から排尿時の痛みと頻尿があったが放置していた。昨日から39.…
24歳の女性。3日前から排尿時の痛みと頻尿があったが放置していた。昨日から39.2℃の発熱と寒気、右の腰の痛みが出たため受診した。右の肋骨と背骨の間を叩くと強く痛む。尿に白血球が多数見られる。この病気が起こる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 腰の筋肉に細菌が入り込んで膿がたまり、背中が腫れて痛んでいる腰の筋肉の膿瘍では尿の異常や膀胱炎の症状は説明できません。
- ⑵ 腎臓でできた石が尿管に詰まり、腎臓に尿がたまって腫れている尿路結石では波のある激しい痛みが主で、膀胱炎の症状に続く高熱と尿中の白血球の増加とは経過が異なります。
- ⑶ 性交渉でうつった菌が子宮から卵管へ広がり、骨盤の中に炎症を起こした骨盤内の炎症では下腹部痛とおりものの異常が主で、腰の叩打痛と頻尿の経過とは異なります。
- ⑷ 血液中の免疫の複合体が腎臓の糸球体にたまり、糸球体に炎症が起きた糸球体の炎症ではむくみや高血圧、血尿が主で、高熱と腰の叩打痛は典型的ではありません。
- ⑸ 膀胱の細菌が尿管をさかのぼり、腎臓に炎症を起こした膀胱炎の症状に続いて高熱と腰の叩打痛が出たのは、細菌が上部尿路に上がって起こる急性腎盂腎炎の経過です。
解説
最も適切なのは、膀胱で増えた細菌が尿管をさかのぼり、腎臓の中に炎症を起こしたという仕組みです。女性は尿道が短いため膀胱炎を起こしやすく、治療しないと細菌が尿管を上って腎盂と腎臓に達し、急性腎盂腎炎となります。膀胱炎と違って高熱や悪寒を伴い、患側の肋骨と背骨の間を叩くと強く痛むのが特徴です。尿と血液の培養を採ってから抗菌薬を投与し、全身状態によっては入院して治療します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。