82歳の男性。認知症の妻を自宅で5年間ひとりで介護している。自身の高血圧の定期受…
82歳の男性。認知症の妻を自宅で5年間ひとりで介護している。自身の高血圧の定期受診で、「最近、夜も妻に起こされて眠れない。疲れてしまって、妻にきつく当たってしまうことがある」と話した。主治医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 夫婦の介護は家族で担うものだと励まし、もう少し頑張って続けるよう伝えて面接を終える疲労の訴えを励ましで返すと負担はさらに増え、虐待につながるおそれもあります。
- ⑵ 介護の疲れを受け止め、短期入所など介護を休める方法を一緒に考えて相談先につなぐ介護者が疲れ切っていると、本人の健康と被介護者の安全の両方が損なわれます。負担を受け止め、休むための支援につなぐことが必要です。
- ⑶ 男性の意向を聞かずに、妻を遠方の施設へ長期入所させる手続きを主治医の判断で進める介護の方法は本人と家族の意向をふまえて決めます。本人の意思を聞かずに進めるのは適切ではありません。
- ⑷ 男性に睡眠薬を処方し、介護の状況については触れずに次回の受診までの睡眠の変化を記録してもらう眠れない原因は介護の負担にあります。原因に触れずに薬だけで対応するのは不十分です。
- ⑸ 妻の介護は妻の主治医が扱う問題なので、そちらで相談するよう伝えて話を切り上げる介護者本人の健康と生活も、介護者の主治医が把握して支えるべき問題です。
解説
最も適切なのは、介護の疲れを受け止め、短期入所など介護を一時休める方法を一緒に考えて相談先につなぐ対応です。高齢の介護者がひとりで長く介護を続けると、睡眠不足や疲労から心身の健康を損ない、被介護者へのきつい関わりにもつながります。家族機能を支えるには、介護者自身を支援の対象ととらえることが大切です。励ましだけで返す、薬だけを出す、本人の意向を聞かずに施設入所を決めるといった対応は、問題の解決につながらないため不適切です。
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