8か月の男児。5日前から39℃台の発熱が続いている。両眼の充血と唇の赤みがあるが…
8か月の男児。5日前から39℃台の発熱が続いている。両眼の充血と唇の赤みがあるが、全身の発疹や首のリンパ節の腫れははっきりしない。生後5か月で接種したBCGの跡が、赤く腫れ上がっている。手足に明らかな変化はない。最も考えられる病気はどれか。
- ⑴ 咳を伴う発熱が続き、のちに口の中に白い斑点が出る感染症麻疹ではカタル症状が強く、口の中の白い斑点や全身の発疹が出ます。
- ⑵ 高熱が下がったあとに発疹が出る乳児のウイルス感染症突発性発疹では発熱中に眼の充血や唇の発赤は目立たず、5日以上の発熱が続くことも少ないです。
- ⑶ 全身の血管に炎症が起こり、冠動脈に瘤ができうる病気乳児の川崎病では症状がそろわないことが多く、BCG接種部位の発赤は診断の重要な手がかりになります。
- ⑷ 細菌が尿路に感染して起こる、乳児の発熱の多い原因尿路感染でも発熱は続きますが、眼の充血や唇の発赤、BCG部位の発赤は説明できません。
- ⑸ BCGの菌が全身に広がって起こる結核のような感染症BCG部位の発赤は川崎病でみられる反応で、全身への菌の広がりを示すものではありません。
解説
最も考えられるのは川崎病です。川崎病は、全身の中くらいの太さの血管に炎症が起こる乳幼児の病気で、5日以上の発熱、両眼の充血、唇や口の中の発赤、発疹、手足の変化、首のリンパ節の腫れが主な症状です。乳児では症状がそろわない不全型が多く、BCGを接種した部位が赤く腫れることが診断の重要な手がかりになります。冠動脈に瘤ができるのを防ぐため、早期に免疫グロブリンなどで治療します。
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