56歳の女性。小児期から気管支喘息があり、吸入薬で治療を続けている。健康診断で高…
56歳の女性。小児期から気管支喘息があり、吸入薬で治療を続けている。健康診断で高血圧を指摘され、生活習慣を改善しても血圧が下がらないため降圧薬を始めることになった。この女性に避けるべき降圧薬として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 血管の平滑筋へのカルシウムの流入を抑える薬カルシウム拮抗薬は気道を狭めることがなく、喘息のある人にも使えます。
- ⑵ 血管のα1受容体を遮断して血管を広げる薬α遮断薬は気道を狭めず、喘息で避けるべき薬ではありません。
- ⑶ 交感神経のβ受容体を遮断して心拍を抑える薬β遮断薬は気管支のβ2受容体も遮断して気道を狭め、喘息の発作を誘発するおそれがあるため避けます。
- ⑷ 腎臓でのナトリウムの再吸収を抑える少量の利尿薬利尿薬は気道を狭める作用がなく、喘息で避ける必要はありません。
- ⑸ アンジオテンシンⅡの受容体への結合を妨げる薬この薬は気道への影響が少なく、喘息のある人にも使えます。
解説
避けるべきなのは、交感神経のβ受容体を遮断する薬です。β遮断薬は心臓のβ1受容体を抑えて血圧と心拍を下げますが、気管支を広げる働きをもつβ2受容体も遮断するため、気道が狭くなって喘息の発作を起こすことがあります。喘息のある人の高血圧には、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などを用います。病気を併せもつ人では、ある病気の治療が別の病気を悪化させないよう薬を選びます。
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