研修医が、前腕の4 cmの切り傷を、指導医の監督のもとでナイロン糸を使って単結節…
研修医が、前腕の4 cmの切り傷を、指導医の監督のもとでナイロン糸を使って単結節縫合する。創縁がきれいに合い、治ったあとの傷あとが目立たないようにするための針の運び方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 皮膚に対して針を浅く斜めに刺し、表面の皮膚を細く浅くすくって創縁が内側に巻き込むようにする。創縁が内側に巻き込むと、表皮どうしが向き合って癒合が悪く、傷あとがくぼみます。
- ⑵ 創縁から1 cm以上離れた位置に針を刺し、糸をできるだけ強く締めて創を圧迫する。離れすぎた位置で強く締めると、皮膚の血流が悪くなり、糸の跡が残りやすくなります。
- ⑶ 左右で深さを変えて片側を深くすくい、創縁の高さに段差がつくようにする。左右の深さが違うと創縁の高さがずれて段差ができ、傷あとが目立ちます。
- ⑷ 皮膚に垂直に針を刺し、表面より深い部分を広めにすくって、創縁がわずかに盛り上がるようにする。深い部分を広くすくうと創縁が外側へ返り、治る過程で平らになって傷あとが目立ちにくくなります。
- ⑸ 針を創の中央から刺し入れ、創の底を通らずに同じ側の皮膚から出すようにする。反対側の創縁を通らなければ、傷を寄せ合わせることはできません。
解説
皮膚に垂直に針を刺し、深い部分を広めにすくって創縁がわずかに盛り上がるようにするのが適切です。単結節縫合では、針を皮膚に垂直に入れて、表面より深い部分を広くすくうと、糸を締めたときに創縁が外側へ返ります。治る過程で傷は少し縮むため、わずかに盛り上がっていると最終的に平らになり、傷あとが目立ちにくくなります。左右の深さをそろえ、糸は強く締めすぎないようにします。
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