54 歳の女性。飲酒後転倒して顔面を強打したため救急外来を受診した。頭部単純CT…
54 歳の女性。飲酒後転倒して顔面を強打したため救急外来を受診した。頭部単純CT で異常を認めない。額の開放創を縫合した。額の縫合後写真(別冊No. 4)を別に示す。患者への帰宅前の指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 「自宅で洗顔をしてもよいです」縫合創は早期に上皮化するため、洗顔して創部を清潔に保ってよいです。
- ⑵ 「抜糸する時は入院が必要です」顔面の抜糸は外来で行う処置で、入院は不要です。
- ⑶ 「寝る時は枕をしないでください」枕を使用しない必要はありません。
- ⑷ 「痛み止めの薬を服用しないでください」痛みに対して鎮痛薬を使用して問題ありません。
- ⑸ 「吐き気があるときは翌日に受診してください」頭部打撲後の嘔気は頭蓋内病変の徴候のことがあり、直ちに受診するよう指導します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。縫合した顔面の創は、縫合後24〜48時間程度で上皮化により創が閉鎖するため、一般に翌日以降は洗顔やシャワーで創部を洗ってもよいとされ、清潔を保つことが感染予防につながります。抜糸は顔面では5〜7日程度で外来で行い、入院は不要です。枕の使用や鎮痛薬の服用を制限する必要はありません。頭部打撲後で、嘔吐や頭痛の増悪、意識の変化がみられた場合は翌日を待たずに直ちに受診するよう指導します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成