68歳の男性。慢性閉塞性肺疾患と診断され、吸入薬で治療を始めた。1日20本の喫煙…
68歳の男性。慢性閉塞性肺疾患と診断され、吸入薬で治療を始めた。1日20本の喫煙を45年間続けており、現在も吸っている。坂道を上ると息切れがする。病気の進行を遅らせるために最も効果が大きい対策はどれか。
- ⑴ 軽いたばこに切り替えて吸い続ける。軽いたばこでも深く吸い込みやすく、肺への害は減りません。
- ⑵ たばこの本数を1日10本に減らす。本数を減らすだけでは肺機能の低下を十分に抑えられません。完全にやめることが必要です。
- ⑶ 息切れを避けるため外出を控えて安静を保つ。安静を続けると筋力と体力が落ち、息切れがかえって強くなります。
- ⑷ たばこを完全にやめる。禁煙は慢性閉塞性肺疾患の進行を遅らせる最も効果の大きい対策で、どの段階でも始める価値があります。
- ⑸ 痰を出しやすくする薬を毎日飲み続ける。痰を出しやすくする薬は症状を和らげますが、病気の進行を遅らせる効果は小さいです。
解説
たばこを完全にやめることが、病気の進行を遅らせる最も効果の大きい対策です。慢性閉塞性肺疾患の最大の原因は喫煙で、吸い続けるかぎり肺機能は年齢による変化を超えて低下していきます。禁煙すると、その低下の速さが大きく緩やかになります。本数を減らしたり軽いたばこに替えたりするだけでは不十分です。あわせて、動ける範囲で体を動かすリハビリテーションや予防接種も勧めます。
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