50歳の女性。健康診断の血液検査で、血小板数が3万/μLと低値であった。あざや鼻…
50歳の女性。健康診断の血液検査で、血小板数が3万/μLと低値であった。あざや鼻血などの出血症状はなく、診察でも出血斑はない。昨年の血小板数は25万/μLであった。同じ採血管の血液を薄く引き延ばして顕微鏡で見ると、血小板が多数集まって塊を作っている。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 自分の血小板に対する抗体ができて壊されており、ステロイドの治療を始める。採血管の中での凝集による低値の可能性が高く、治療を始める前に測り直します。
- ⑵ 脾臓が大きくなって血小板がためこまれ、血液中から減っている状態である。脾腫による減少では血小板の塊は見られません。標本の所見と合いません。
- ⑶ 骨髄で血小板が作られなくなっており、すぐに骨髄穿刺を行って原因を確かめる。出血症状がなく、標本で血小板の塊が見えています。まず見かけ上の低値を疑います。
- ⑷ 血液の中で血栓が次々にでき、血小板が使い果たされている状態である。全身で血栓ができる状態なら重い全身症状を伴います。この女性は無症状です。
- ⑸ 採血管の中で血小板が凝集して数え落とされたもので、実際には減っていない可能性が高い。抗凝固剤によって試験管内で血小板が塊を作ると、機械が数え落として見かけ上の低値になります。
解説
採血管の中で血小板が凝集して数え落とされたもので、実際には減っていない可能性が高いと解釈します。採血管に入っている抗凝固剤の影響で、試験管の中で血小板が塊を作ることがあり、自動分析装置は塊を血小板として数えないため、見かけ上の低値が出ます。出血症状がなく、標本で血小板の塊が見える場合はこれを疑い、別の抗凝固剤を使った採血管で測り直して確かめます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。