14歳の男子。1年ほど前から声がかすれて出しにくくなり、最近は以前より低い声にな…
14歳の男子。1年ほど前から声がかすれて出しにくくなり、最近は以前より低い声になった。母親が心配して受診させた。咽頭と喉頭に炎症所見はなく、身長はこの1年で急に伸びている。声の変化が起こった仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 精巣から分泌される男性ホルモンが増え、喉頭が大きくなって声帯が長く厚くなった。思春期に増えるテストステロンの作用で喉頭が成長し、声帯が長く厚くなって声が低くなります。
- ⑵ 成長ホルモンの分泌が増え、声帯よりも先に咽頭を取り囲む筋肉が大きく発達した。成長ホルモンは身長の伸びに関わりますが、声帯が長く厚くなる変化は男性ホルモンが主に担います。
- ⑶ 副腎から分泌されるコルチゾールが増え、声帯の粘膜が浮腫を起こして厚くなった。思春期の声変わりはコルチゾールの増加によるものではありません。男性ホルモンの作用によります。
- ⑷ 甲状腺ホルモンの分泌が一時的に減り、声帯を動かす筋肉の働きが弱くなった。甲状腺機能の低下でも声は低くなりますが、思春期の男子に起こる声変わりの仕組みとは異なります。
- ⑸ 下垂体からプロラクチンが多く分泌され、喉頭の軟骨がやわらかく変形した。プロラクチンは乳汁の分泌に関わるホルモンです。声変わりの原因ではありません。
解説
男性ホルモンが増えて喉頭が大きくなり、声帯が長く厚くなったためです。思春期の男子では、精巣から分泌されるテストステロンが増え、喉頭の軟骨が成長して前に突き出し、声帯も長く厚くなります。その結果、声の高さが下がる声変わりが起こり、その途中では声がかすれたり出しにくくなったりします。身長の急な伸びも思春期の変化であり、炎症所見がないことから病的な声の異常ではないと考えられます。
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