52歳の男性。健康診断で血糖の高値を指摘され、精密検査で2型糖尿病と診断された。…
52歳の男性。健康診断で血糖の高値を指摘され、精密検査で2型糖尿病と診断された。自覚症状はない。医師が診断を伝えると、男性は「どこも悪くないのに病気だと言われても信じられない。何かの間違いだと思う」と強い口調で話した。医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 精神的に不安定になっていると判断し、心療内科で気持ちを整えてから来るよう紹介する。診断を受け止めきれない反応は病的なものではなく、主治医が支えながら関わる場面です。
- ⑵ 放置すると失明や透析に至ることを強調し、怖さを感じてもらって治療に向かわせる。恐怖を強く与えると、かえって受診を避ける行動につながりやすくなります。
- ⑶ 受け入れにくい気持ちを受け止め、男性のペースに合わせて病気の説明を少しずつ重ねていく。診断を信じられないという反応は、心の負担から身を守る自然な反応です。否定せずに受け止め、理解を少しずつ促します。
- ⑷ 検査の数値を一つずつ示して、診断が間違いではないことを納得するまでその場で説明し続ける。受け入れられない時期に事実を押しつけると、反発が強まり通院が途切れる恐れがあります。
- ⑸ 診断を受け入れるまでは治療の話は進められないと伝え、半年後に再検査の予約を入れる。受診の間隔を大きく空けると、関わりが途切れて治療開始が遅れます。
解説
受け入れにくい気持ちを受け止め、男性のペースに合わせて説明を重ねるのが適切です。自覚症状のない病気を告げられたとき、「信じられない」と否定するのは、心の負担から自分を守ろうとする自然な反応です。この時期に検査値を突きつけたり、合併症の怖さを強調したりすると、反発や受診の中断を招きやすくなります。気持ちを受け止めながら関係を保ち、本人が受け止められる範囲で情報を伝えていくことが大切です。
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