68歳の男性。2か月前から両足のむくみが強くなった。尿たんぱくは1日6 g、血清…
68歳の男性。2か月前から両足のむくみが強くなった。尿たんぱくは1日6 g、血清アルブミンは2.2 g/dLで、ネフローゼ症候群と診断された。腎生検で、糸球体の基底膜が厚くなり、基底膜の外側に免疫複合体が沈着している。この病気で注意すべき点として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 原因は溶連菌の感染で、抗菌薬で治療する。膜性腎症の原因は溶連菌の感染ではありません。
- ⑵ 子どもに多い病気で、ステロイドで数日のうちに治る。膜性腎症は高齢者に多く、ステロイドへの反応は子どもの微小変化型ほどよくありません。
- ⑶ 悪性腫瘍に伴うことがあり、癌を調べる。膜性腎症は高齢者に多く、悪性腫瘍や薬、感染症に伴うことがあるため、原因の検索が大切です。
- ⑷ たんぱく尿が出るので、食事のたんぱく質を大量にとる。たんぱく質を大量にとると腎臓の負担が増え、たんぱく尿も増えることがあります。
- ⑸ 血液が固まりにくくなるので、出血に注意する。ネフローゼ症候群では血液が固まりやすくなり、腎静脈などの血栓に注意します。
解説
高齢者では悪性腫瘍に伴って起こることがあり、癌の検索を行うことが大切です。膜性腎症は成人、特に高齢者のネフローゼ症候群の代表的な原因で、糸球体の基底膜の外側に免疫複合体が沈着して基底膜が厚くなります。多くは原因がはっきりしませんが、悪性腫瘍、薬、感染症などに伴うこともあるため、全身を調べます。ネフローゼ症候群では血液が固まりやすく、腎静脈血栓症などにも注意します。
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