68歳の男性。直腸癌と診断された。癌は肛門の縁から3 cmの位置にあり、肛門を締…
68歳の男性。直腸癌と診断された。癌は肛門の縁から3 cmの位置にあり、肛門を締める筋にまで広がっている。遠くの臓器への転移はない。手術の方法について説明する内容として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 人工肛門は作らず、肛門を残したまま腸をつなぐ手術を行う。肛門を締める筋まで癌が広がっていると、肛門を残すことは困難です。
- ⑵ 肛門の機能を保つため、癌の一部を残して周りを切除する。癌を残すと再発します。癌を取りきることを優先します。
- ⑶ 転移がないので、手術はせずに経過を見る。治癒を目指せる段階で、手術による切除が勧められます。
- ⑷ 直腸と肛門を切除し、お腹に永久的な人工肛門を作る。肛門を締める筋まで広がった低い位置の直腸癌では、肛門を残すことが難しく、直腸と肛門を切除して人工肛門を作ります。
- ⑸ 内視鏡で表面を削り取れば、手術をしなくても治る。肛門の筋にまで広がった癌は、内視鏡で取りきれません。
解説
直腸と肛門を切除し、お腹に永久的な人工肛門を作ることを説明するのが最も適切です。直腸癌の手術では、癌の位置が肛門から十分離れていれば肛門を残して腸をつなげますが、肛門に近く、肛門を締める筋まで癌が広がっている場合は、癌を取りきるために直腸と肛門をまとめて切除し、お腹に人工肛門を作ります。手術の前から人工肛門の管理について説明し、生活への不安に配慮して支援します。
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