ある県で、精神科病院に1年以上入院している人の多くが、症状は落ち着いているのに、…
ある県で、精神科病院に1年以上入院している人の多くが、症状は落ち着いているのに、住む場所や支える人がないために退院できずにいることが分かった。県が進める対策として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 精神科病院の病床を増やし、新たな入院の希望にも応えられるようにする。病床を増やすことは地域生活への移行の方向と逆で、長期入院の解消につながりません。
- ⑵ 住まいと訪問の支援を整え、地域で暮らせるよう退院を支援する。長期入院者の地域生活への移行には、住まいと地域での支援を整えることが欠かせません。
- ⑶ 症状が落ち着いていても、再発を防ぐため入院を続けてもらう方針とする。必要のない長期入院は本人の生活の機会を奪います。地域生活への移行を進めるのが国の方針です。
- ⑷ 退院を希望する人には、家族の元へ戻ることを退院の条件とする。家族の受け入れを条件にすると、支える家族がいない人は退院できません。
- ⑸ 長期入院の人を、一般の病院の病棟へ一斉に移す。病院を移すだけでは地域での生活につながりません。
解説
グループホームや訪問による支援を整え、地域で暮らせるよう退院を支援するのが最も適切です。わが国では精神科病院に長く入院している人が多く、その中には症状が落ち着いているのに、住まいや地域での支えがないために退院できない人が少なくありません。国は「入院医療中心から地域生活中心へ」という方針を掲げ、グループホームなどの住まい、訪問看護や相談支援、日中の活動の場を整えて、地域での生活への移行を進めています。
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