28歳の男性。2か月前に新しい部署へ異動し、慣れない業務と上司の厳しい叱責が続い…
28歳の男性。2か月前に新しい部署へ異動し、慣れない業務と上司の厳しい叱責が続いている。1か月前から寝つきが悪く、朝になると気分が沈んで出勤がつらいが、週末は友人と出かけて楽しく過ごせる。気分の落ち込みは1日中続くわけではなく、食欲や体重に変化はない。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 気分の落ち込みと興味の喪失がほぼ毎日1日中続くうつ病うつ病では落ち込みが状況によらず続き、楽しいことも楽しめなくなります。週末は楽しめている点が異なります。
- ⑵ はっきりした環境の変化をきっかけに症状が表れている適応障害異動という明らかなきっかけから間もなく症状が出て、その状況から離れると気分が保たれるのは適応障害の特徴です。
- ⑶ 実際にはない声が聞こえ、根拠のない確信をもつ統合失調症幻聴や妄想はなく、現実の状況に対する反応として理解できる症状です。
- ⑷ 気分が高まる時期と沈む時期をくり返す双極症気分が高まる時期の情報はなく、本例の症状は異動という状況と結びついています。
- ⑸ 命にかかわる出来事のあと、その場面が突然よみがえる心的外傷後ストレス症生命にかかわる出来事の体験はなく、場面のよみがえりもありません。
解説
はっきりした環境の変化をきっかけに、心の負担が症状として表れている適応障害が最も考えられます。異動のような明らかなきっかけから間もなく、不眠や気分の落ち込みなどが出て、仕事や生活に支障をきたします。その状況から離れると気分が保たれ、うつ病のように1日中落ち込んで何も楽しめない状態ではない点が特徴です。きっかけとなった環境の調整が治療の中心になります。
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