外来で、胃の内視鏡検査の際に採った生検の組織片を、病理検査に提出することになった…
外来で、胃の内視鏡検査の際に採った生検の組織片を、病理検査に提出することになった。検体の扱いとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 組織片が小さいので、少量のホルマリンを数滴かけて容器の底に置く。固定液が少ないと固定が不十分になります。組織の量に対して十分な固定液が必要です。
- ⑵ 乾燥しないように、生理食塩液に浸して翌日まで冷蔵庫に置く。生理食塩液に置くと組織の自己融解が進み、正確な診断ができなくなります。
- ⑶ 採取したらすぐに、十分な量のホルマリン液に入れて固定する。組織は取り出すと自己融解が始まります。すぐにホルマリンで固定すると、細胞の形が保たれます。
- ⑷ 診断を早めるため、ホルマリン液を加えずに凍らせて保存する。凍結は術中の迅速診断など特別な目的で行うもので、通常の生検の保存方法ではありません。
- ⑸ 組織が崩れないよう、ガーゼに包んで乾いた容器に入れて提出する。乾燥すると組織が傷み、標本が作れなくなります。固定液に入れます。
解説
採取したらすぐに、十分な量のホルマリン液に入れて固定するのが適切です。体から取り出した組織は、自分の酵素で分解される自己融解がすぐに始まり、細胞の形が崩れます。ホルマリンで固定すると組織の形が保たれ、正確な病理診断が可能になります。固定液は組織に対して十分な量を使います。生理食塩液に浸したり、乾いた容器に入れたりすると、組織が傷んで診断ができなくなります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。