64歳の男性。半年前から両足の裏がしびれ、暗い所を歩くとふらつくようになった。診…
64歳の男性。半年前から両足の裏がしびれ、暗い所を歩くとふらつくようになった。診察で、両足をそろえて立ってもらうと、目を開けている間は安定しているが、目を閉じると大きくふらついて倒れそうになる。この所見が示す障害の部位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 大脳から脊髄へ運動の指令を伝える経路運動の経路の障害では筋力低下や反射の亢進が出て、閉眼による差は目立ちません。
- ⑵ 体の平衡を調節する小脳小脳の障害では目を開けていてもふらつき、閉眼で大きく悪化することは少ないです。
- ⑶ 顔の感覚を伝える神経顔の感覚は立位の平衡に直接関係しません。足の裏のしびれとも結びつきません。
- ⑷ 手足の位置や動きを脳へ伝える感覚の経路閉眼でふらつきが強まるのは、体の位置の感覚(深部感覚)の障害を視覚で補っていたことを示します。
- ⑸ 筋肉そのものの収縮の仕組み筋の病気では力が入らなくなりますが、目を閉じたときだけふらつきが強まる所見とは異なります。
解説
手足の位置や動きを脳へ伝える感覚の経路の障害を示します。立っているときの姿勢は、関節や筋から伝わる位置の感覚、目からの情報、内耳の平衡感覚で保たれています。位置の感覚が障害されていると、目を開けている間は視覚で補えますが、目を閉じると補えなくなって大きくふらつきます。これをロンベルグ徴候といいます。小脳の障害では目を開けていてもふらつきます。
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