42歳の女性。2人の子どもを出産している。数年前から月経痛が年々強くなり、月経の…
42歳の女性。2人の子どもを出産している。数年前から月経痛が年々強くなり、月経の量も多く、貧血を指摘された。内診で子宮は全体に硬く、均一に大きくなっている。MRIで、子宮の壁全体が境界の不明瞭な状態で厚くなり、内部に小さな出血の跡が散らばっている。境界のはっきりした丸い腫瘤はない。最も考えられる病気と特徴の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 子宮腺筋症で、子宮内膜に似た組織が子宮の筋層の中で増えている。子宮のびまん性の腫大と境界の不明瞭な筋層の肥厚、強い月経痛と過多月経は子宮腺筋症の特徴です。
- ⑵ 子宮筋腫で、筋層の中に境界のはっきりした丸い腫瘤ができている。筋腫は境界の明瞭な結節を作りますが、この患者には丸い腫瘤がありません。
- ⑶ 妊娠による生理的な子宮の腫大で、月経が止まっている。月経は続いており、妊娠による子宮の腫大ではありません。
- ⑷ 卵巣の嚢胞で、古い血液がたまって大きくなっている。所見は子宮そのものの腫大で、卵巣の嚢胞ではありません。
- ⑸ 子宮体癌で、内膜から生じた癌が筋層に深く入り込んでいる。子宮体癌は閉経後の不正出血が多く、年々強まる月経痛と子宮全体の腫大の組合せとは異なります。
解説
子宮腺筋症で、子宮内膜に似た組織が子宮の筋層の中で増えている状態が最も考えられます。子宮腺筋症は30〜40歳代の経産婦に多く、筋層の中で増えた内膜様の組織が月経のたびに出血と炎症を起こし、強い月経痛と過多月経を起こします。子宮は全体に硬く均一に大きくなり、MRIで境界の不明瞭な筋層の肥厚が見られる点で、境界のはっきりした結節を作る子宮筋腫と区別されます。
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