30歳の男性。アレルギー性鼻炎と気管支喘息がある。1年前から食べ物が胸のあたりで…
30歳の男性。アレルギー性鼻炎と気管支喘息がある。1年前から食べ物が胸のあたりでつかえる感じがあり、肉を食べたときに詰まったこともある。胸やけは目立たない。上部消化管内視鏡検査で、食道に縦に走る溝と輪のような模様があり、白い小さな斑点が散在している。食道の粘膜を採った組織に、多数の好酸球が入り込んでいる。最も考えられる病気と治療の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 食道のアレルギー性の炎症で、胃酸を抑える薬などで治療する。アレルギー体質の若い男性のつかえ感と特徴的な内視鏡所見、好酸球の浸潤は好酸球性食道炎を示します。
- ⑵ 食道の癌で、早急に食道を切除する手術を行う。組織に悪性の所見はなく、好酸球の浸潤による炎症が主体です。
- ⑶ かびが食道に感染した病気で、抗真菌薬を投与する。白い斑点はかびではなく、組織で多数の好酸球が見られることから別の病気です。
- ⑷ 食道の筋が緩まない病気で、筋を切開する手術を行う。食道アカラシアでは食道が広がり、縦の溝や好酸球の浸潤は見られません。
- ⑸ 胃酸の逆流による食道の炎症で、胃酸を抑える薬で治り、生検は不要である。胸やけが目立たず、縦の溝や輪の模様と多数の好酸球は胃酸の逆流だけでは説明できません。
解説
食道にアレルギー性の炎症が起きる好酸球性食道炎で、胃酸を抑える薬や局所のステロイドで治療するのが最も適切です。好酸球性食道炎は、アレルギー体質の若い男性に多く、食べ物のつかえ感や詰まりが主な症状です。内視鏡で縦走する溝、輪状の模様、白い小さな斑点が見られ、生検で食道の粘膜に多数の好酸球が浸潤していることで診断します。プロトンポンプ阻害薬や飲み込むステロイド、原因食物の除去で治療します。
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