23歳の男性。4日前から排尿のたびに強い痛みがあり、尿道の先から黄色い膿のような…
23歳の男性。4日前から排尿のたびに強い痛みがあり、尿道の先から黄色い膿のような分泌物が出るため受診した。発熱はなく、陰嚢の腫れもない。1週前に知り合ったばかりの相手と性交渉があった。分泌物のグラム染色で、白血球の中にグラム陰性の双球菌が見られた。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 尿路の結石を疑い、腹部の画像検査で石の位置を確かめる。結石では膿性の分泌物は出ず、側腹部の痛みなど経過が異なります。
- ⑵ 前立腺の肥大による症状と考え、排尿を助ける薬を処方する。若い男性の急な排尿痛と膿性の分泌物は感染症によるもので、前立腺肥大の症状ではありません。
- ⑶ 淋菌による尿道炎として治療し、性交渉の相手にも受診を勧める。白血球に取り込まれたグラム陰性双球菌は淋菌を示し、本人の治療とあわせて相手の受診も必要です。
- ⑷ 本人を治療し、相手には知らせないよう本人に伝える。相手が治療されなければ感染が広がり、本人も再感染するおそれがあります。
- ⑸ 細菌性の膀胱炎として、水分を多くとるよう指導して帰宅させる。膿のような尿道分泌物と性交渉の経過は尿道炎を示し、抗菌薬による治療が必要です。
解説
淋菌による尿道炎として治療し、性交渉の相手にも受診を勧めるのが最も適切です。性交渉から数日で強い排尿痛と膿のような分泌物が出るのは淋菌性尿道炎の典型で、分泌物のグラム染色で白血球に取り込まれたグラム陰性の双球菌が見られます。クラミジアの同時感染も多いため、あわせて調べます。再感染と感染の広がりを防ぐため、相手の検査と治療も欠かせません。
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