22歳の女性。小児期から気管支喘息がある。かぜをひいたあと、昨夜から息を吐くとき…
22歳の女性。小児期から気管支喘息がある。かぜをひいたあと、昨夜から息を吐くときにヒューヒューと音がして苦しくなり、受診した。会話はできるが途切れがちである。両側の胸部で呼気の延長と笛のような音を聴取する。経皮的動脈血酸素飽和度は93%である。まず行う治療として最も適切なのはどれか。
- ⑴ かぜが原因と考えて、抗菌薬の内服を始めて経過を追う。かぜの多くはウイルスによるもので、抗菌薬では気管支の狭さは改善しません。
- ⑵ 咳を止めるため、コデインを含む鎮咳薬を内服させる。強い鎮咳薬は痰の排出を妨げ、呼吸を抑えるおそれがあり、発作の治療にはなりません。
- ⑶ 短時間作用型β2刺激薬を吸入させ、気管支を広げる。喘息の発作では、まず短時間作用型β2刺激薬の吸入で狭くなった気管支を広げます。
- ⑷ 不安を和らげるため、鎮静作用のある薬を静脈から投与する。発作中の鎮静は呼吸を抑え、呼吸不全を招くおそれがあります。
- ⑸ 脈を落ち着かせるため、β遮断薬を静脈から投与する。β遮断薬は気管支を収縮させ、喘息の発作を重くするおそれがあります。
解説
短時間作用型β2刺激薬を吸入させるのが最も適切です。喘息の発作は、気道の炎症と気管支の筋の収縮によって気道が狭くなった状態で、息を吐くときの笛のような音と呼気の延長が特徴です。まず気管支を速やかに広げる吸入薬を使い、酸素を投与し、必要に応じて全身のステロイドを加えます。β遮断薬や鎮静薬は症状を悪化させるため避けます。発作が治まったら長期管理の薬を見直します。
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