19歳の女性。大学の試験の最中に急に息苦しくなり、速い呼吸が止まらなくなって救急…
19歳の女性。大学の試験の最中に急に息苦しくなり、速い呼吸が止まらなくなって救急外来に運ばれた。口の周りと両手の指先がしびれ、手の指がこわばって曲がっている。胸の音に異常はなく、経皮的動脈血酸素飽和度は99%である。しびれやこわばりが生じる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 脳の血管が詰まり、手足の感覚を伝える神経が傷ついた。脳梗塞では片側の症状が多く、口の周りと両手のしびれが過呼吸とともに出る経過と合いません。
- ⑵ 二酸化炭素が体にたまり、血液が酸性に傾いた。速い呼吸では二酸化炭素は吐き出されて減り、酸性ではなくアルカリ性に傾きます。
- ⑶ 血液中の酸素が不足し、末梢の神経が酸欠に陥った。酸素飽和度は99%で保たれており、酸素の不足は起きていません。
- ⑷ 呼吸で二酸化炭素が減りすぎ、血液がアルカリ性に傾いた。過換気で二酸化炭素が減ると血液がアルカリ性になり、イオン化カルシウムが減ってしびれやこわばりが出ます。
- ⑸ 血糖が急に下がり、神経がエネルギー不足になった。低血糖では冷や汗や意識の変化が目立ち、手指のこわばりの説明にはなりません。
解説
息を吐きすぎて二酸化炭素が減り、血液がアルカリ性に傾いたことが仕組みです。不安や緊張をきっかけに呼吸が速く深くなると、二酸化炭素が過剰に吐き出され、呼吸性アルカローシスになります。すると血液中のイオン化カルシウムが減り、口の周りや手足のしびれ、手指のこわばりが現れます。ゆっくり呼吸するよう声をかけて安心させると治まります。ほかの病気がないことも確かめます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。