26歳の男性。2年前にうつ病として治療を受けたことがある。この2週間、1日2〜3…
26歳の男性。2年前にうつ病として治療を受けたことがある。この2週間、1日2〜3時間しか眠らないのに疲れを感じず、次々と事業の計画を立て、高価な買い物を繰り返している。早口でしゃべり続け、話題が次々に移り、注意すると激しく怒る。薬物の使用はない。最も考えられる状態はどれか。
- ⑴ 強いこだわりで同じ行動を繰り返す強迫性障害強迫性障害は不合理と分かっている考えや行為の繰り返しで、気分の高揚はありません。
- ⑵ 意識が曇り、注意が保てなくなっているせん妄せん妄は体の病気などで急に起こる意識の障害で、若い健康な人のこの経過とは合いません。
- ⑶ 体内の時計がずれて寝つけない概日リズムの乱れ睡眠の時間帯がずれるだけでは、浪費や多弁、易怒性は説明できません。
- ⑷ 幻聴に命じられて行動している統合失調症の症状幻聴や妄想は述べられておらず、気分の高まりと活動の増加が中心です。
- ⑸ 気分が異常に高まり、活動性が増している躁状態睡眠の必要の減少、多弁、観念奔逸、浪費、易怒性は躁状態の特徴で、うつ病の既往から双極性障害が考えられます。
解説
気分が異常に高まり、活動性が増している躁状態が最も考えられます。眠らなくても疲れない、しゃべり続ける、考えが次々に飛ぶ、高価な買い物や無謀な計画、ささいなことで怒るといった症状が数日以上続くのが躁状態です。うつ病の治療歴がある人に躁状態が現れたときは、双極性障害と考えます。本人は病気と感じにくいため、家族の話も聞き、気分安定薬などで治療します。
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