78歳の男性。正月に自宅で餅を食べていたところ、急にのどを押さえて苦しそうにし、…
78歳の男性。正月に自宅で餅を食べていたところ、急にのどを押さえて苦しそうにし、声が出せなくなった。顔色が悪くなってきたが、まだ立っていて意識はある。咳をしようとしても音が出ない。居合わせた研修医がまず行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ すぐに胸骨圧迫を始め、意識を失う前から心肺蘇生を行う。意識がある間は異物の除去を優先し、反応がなくなったら心肺蘇生に移ります。
- ⑵ 落ち着くのを待つため、椅子に座らせて救急車の到着を待つ。完全な窒息では数分で意識を失い心停止に至るため、すぐに異物の除去を試みます。
- ⑶ 水を飲ませて、のどに詰まった餅を胃へ流し込むようにする。完全に詰まった状態で水を飲ませると、さらに気道に流れ込む危険があります。
- ⑷ あおむけに寝かせ、口から指を奥まで入れて餅を探り出す。見えない異物を指で探ると、かえって奥へ押し込むおそれがあります。
- ⑸ 背中を強くたたき、出なければ後ろから上腹部を突き上げる。意識のある窒息では、背部叩打や腹部突き上げで気道の異物を押し出します。
解説
背中を強くたたき、出なければ後ろから上腹部を突き上げるのが最も適切です。食べ物で気道が完全にふさがると、声や咳が出せず、のどを押さえるしぐさを見せます。意識があるうちは、まず助けを呼び、肩甲骨の間を手のひらの付け根で強くたたく背部叩打と、後ろから抱えてみぞおちの下を突き上げる方法で異物を押し出します。反応がなくなったら、ただちに心肺蘇生を始めます。
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