50歳の男性。1日30本の喫煙を30年間続けている。人間ドックで腫瘍マーカーの癌…
50歳の男性。1日30本の喫煙を30年間続けている。人間ドックで腫瘍マーカーの癌胎児性抗原がわずかに基準値を超えていたため、心配して受診した。症状はなく、診察と胸部エックス線写真、上部と下部の消化管内視鏡検査に異常はなかった。この結果の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 早期の癌ほど値が高くなるので、癌の早期発見に役立つ。早期の癌では値が上がらないことが多く、早期発見のための検査としては向きません。
- ⑵ 基準値を超えた時点で、どこかに癌があることが確定している。腫瘍マーカーは癌のない人でも上がることがあり、単独で癌を確定することはできません。
- ⑶ 喫煙者では値が下がるため、実際の値はさらに高いと考える。喫煙では値は上がる方向に働き、下がることはありません。
- ⑷ 喫煙でも上がることがあり、この値だけで癌とは判断できない。このマーカーは喫煙などでも軽く上がることがあり、軽度の上昇だけで癌の診断には使えません。
- ⑸ 肺癌に特有の値なので、気管支鏡で肺の組織を採る必要がある。このマーカーは消化管の癌などでも上がり、肺癌に特有ではありません。画像に異常もありません。
解説
喫煙でも上がることがあり、この値だけで癌があるとは判断できない、と説明するのが最も適切です。腫瘍マーカーは癌がなくても喫煙、加齢、炎症、肝臓の病気などで軽く上がることがあり、反対に早期の癌では上がらないことが多い検査です。そのため癌を見つけるための検査としては向かず、主に診断がついた癌の治療効果や再発の目安に使います。禁煙を勧め、必要なら時間をおいて測り直します。
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