自覚症状のない35歳の男性が人間ドックで20項目の血液検査を受け、そのうち1項目…
自覚症状のない35歳の男性が人間ドックで20項目の血液検査を受け、そのうち1項目がわずかに基準範囲を外れていた。男性は「病気なのでしょうか」と心配している。基準範囲の考え方に基づく説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 基準範囲は治療を始める目安の値で、外れたら薬で値を下げる必要がある。治療を始める目安は病気ごとに決められる臨床判断値で、基準範囲とは別のものです。
- ⑵ 基準範囲は病気の人と健康な人を分ける境目で、外れたら病気である。基準範囲は病気の有無を判定する境界ではありません。外れても病気とは限らず、範囲内でも病気のことがあります。
- ⑶ 基準範囲は健康な人の中央95%の値の幅で、健康でも外れる人がいる。基準範囲は健康な人の分布の中央95%で決めるため、健康な人でも1項目あたり約5%は外れます。多くの項目を測れば外れる項目が出やすくなります。
- ⑷ 基準範囲は検査機器の誤差の幅を示し、外れた値は測定の誤りである。基準範囲は健康な人の値の分布から決めるもので、測定誤差の幅を表すものではありません。
- ⑸ 基準範囲には健康な人の値がもれなく収まり、外れると精密検査になる。基準範囲は健康な人の値の95%を含む幅で、健康な人の値がすべて収まるわけではありません。
解説
基準範囲は健康な人の中央95%の値の幅で、健康でも外れる人がいると説明するのが最も適切です。基準範囲は健康な人の集団の値を測り、その中央95%が入る幅として決められています。したがって健康な人でも1項目あたり約5%は範囲を外れ、20項目も測れば1項目くらい外れることは珍しくありません。外れた値は、症状や経過、ほかの検査とあわせて判断します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。