27歳の初妊婦。妊娠9週。2週前から吐き気が強く、水分もほとんど受けつけずに1日…
27歳の初妊婦。妊娠9週。2週前から吐き気が強く、水分もほとんど受けつけずに1日に何度も吐いている。妊娠前より体重が4 kg減り、口の中が乾き、尿の量が少ない。尿検査でケトン体が強陽性である。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ つわりはよくあることなので、自宅で食べられる時に食べるよう伝える。脱水と体重減少、ケトン尿を伴っており、ふつうのつわりの範囲を超えています。
- ⑵ ビタミンB1は補わずに、ブドウ糖を多く含む輸液を急速に入れる。ビタミンB1が不足したまま糖や輸液を続けると、ウェルニッケ脳症を起こすおそれがあります。
- ⑶ 入院させ、ビタミンB1を加えた輸液で水分と糖を補う。脱水とケトーシスを伴う妊娠悪阻で、ビタミンB1を補いながら輸液で水分と糖を補給します。
- ⑷ 妊娠を続けることは難しいと判断し、人工妊娠中絶を勧める。多くは輸液などの治療で改善し、まず母体の脱水と栄養状態を立て直します。
- ⑸ 胎児への影響を避けるため、水分の補給も控えて絶飲食を続ける。脱水を放置すると母体の危険が高まり、血栓症などの合併症も起こりやすくなります。
解説
入院させ、ビタミンB1を加えた輸液で水分と糖を補うのが最も適切です。妊娠初期のつわりが重くなり、食事も水分もとれず、体重減少、脱水、ケトン尿を伴う状態を妊娠悪阻といいます。輸液で水分と糖を補い、飢餓によるケトーシスを改善します。嘔吐が続くとビタミンB1が不足し、補わずに糖を入れるとウェルニッケ脳症を起こすおそれがあるため、ビタミンB1をあわせて投与します。
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