62歳の男性。2か月前に妻を亡くし、眠れないことを主訴に受診した。医療面接の途中…
62歳の男性。2か月前に妻を亡くし、眠れないことを主訴に受診した。医療面接の途中、妻の最期の様子を話し始めたところで言葉に詰まり、うつむいて黙ってしまった。このときの医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 話の続きを医師が推測し、「つまり後悔しているのですね」と言い切る。患者の気持ちを医師が決めつけると、本人の本当の思いが語られにくくなります。
- ⑵ 「落ち着いて、要点を簡潔に話してください」と穏やかに促す。話し方を指示すると、患者は気持ちを表すことをためらうようになります。
- ⑶ 男性が再び話し始めるまで、視線をやわらかく向けたまましばらく待つ。感情が動いたときの沈黙は、患者が気持ちを整える大切な時間です。急かさずに待つことが信頼につながります。
- ⑷ 電子カルテの入力を進めながら、男性の言葉が出るのを待つ。画面に向かったままでは、患者に関心を向けていないと受け取られます。
- ⑸ 気まずい時間を短くするため、睡眠についての次の質問項目へ移る。話題を急に変えると、つらい気持ちを話そうとした患者を遮ることになります。
解説
男性が再び話し始めるまで、しばらく待つのが最も適切です。医療面接での沈黙は、患者が感情を整えたり、言葉を探したりしている時間であることが多く、医師が急いで埋める必要はありません。視線やうなずきなど言葉以外の態度で関心を示しながら待つと、患者は安心して話を続けられます。気持ちを決めつけたり、話題を変えたりすると、大切な訴えを聞き逃すことになります。
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