58歳の男性。本態性高血圧で、生活習慣の改善を続けても血圧が160/98 mmH…
58歳の男性。本態性高血圧で、生活習慣の改善を続けても血圧が160/98 mmHg前後と高く、降圧薬を始めることになった。痛風発作を繰り返しており、気管支喘息で吸入薬を使っている。血清カリウムは5.8 mEq/Lと高く、軽度の腎機能低下がある。この患者に開始する降圧薬として最も適切なのはどれか。
- ⑴ カルシウム拮抗薬痛風、喘息、高カリウム血症のいずれにも悪影響が少なく、この患者で安全に使いやすい降圧薬です。
- ⑵ アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬はカリウムを上げるため、高カリウム血症がある場合は使いにくい薬です。
- ⑶ スピロノラクトンスピロノラクトンはカリウムの排泄を抑えるため、高カリウム血症を悪化させます。
- ⑷ サイアザイド系利尿薬サイアザイド系利尿薬は尿酸を上げて痛風発作を誘発するおそれがあります。
- ⑸ β遮断薬β遮断薬は気管支を収縮させ、喘息を悪化させるおそれがあります。
解説
カルシウム拮抗薬が最も適切です。降圧薬は、患者が合わせ持つ病気によって使いにくい薬があります。サイアザイド系利尿薬は尿酸を上げて痛風を悪化させ、β遮断薬は気管支を収縮させて喘息を悪化させます。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬やスピロノラクトンはカリウムを上げるため、高カリウム血症では避けます。カルシウム拮抗薬はこれらの病気に悪影響が少なく、この患者に適しています。
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