35歳の男性。バイクで走行中に乗用車と衝突し、救急搬送された。呼びかけにうめき声…
35歳の男性。バイクで走行中に乗用車と衝突し、救急搬送された。呼びかけにうめき声で応じる。口の中に血液がたまり、ごろごろという音を伴う呼吸をしている。右大腿が変形し、外出血がある。救急外来で最初に行う対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 痛みを和らげるため、オピオイドを静脈内に投与しておく。気道が保たれていない状態での鎮痛薬投与は、呼吸抑制を招くおそれがあります。
- ⑵ 頭部から骨盤までのCTを撮影し、損傷の部位を確かめる。気道が確保されていない状態でCT室へ移動するのは危険です。CTは生理学的な状態を安定させた後に行います。
- ⑶ 右大腿の変形を整えて副木で固定し、エックス線写真を撮る。骨折の固定や画像検査は、気道・呼吸・循環の評価と安定化の後に行います。
- ⑷ 頸椎を保護しながら口の中の血液を吸引し、気道を確保する。外傷の初期診療では、まず気道の確保を最優先にします。頸椎損傷の可能性を考え、頸部を保護しながら行います。
- ⑸ 意識の程度を詳しく評価するため、瞳孔と神経所見をとる。意識や神経の評価も重要ですが、気道と呼吸、循環の評価と処置の後に行います。
解説
頸椎を保護しながら口の中の血液を吸引し、気道を確保するのが最初の対応です。外傷の初期診療では、気道、呼吸、循環、意識、体温の順に評価し、生命に直結する問題から処置します。この患者は口の中に血液がたまって気道がふさがりかけており、最優先で吸引して気道を確保します。頸椎損傷の可能性があるため頸部を保護します。骨折の固定やCTはその後に行います。
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