離島の診療所で、糖尿病の患者の血糖値を測るために採血した。検体は船で運ばれ、検査…
離島の診療所で、糖尿病の患者の血糖値を測るために採血した。検体は船で運ばれ、検査センターに届くまで数時間かかる。正しい血糖値を得るための検体の扱いとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 採血管を強く振って泡立てて混ぜ、血液が固まらないようにする。強く振ると溶血が起こります。採血管は静かに転倒混和します。
- ⑵ 解糖を止める薬剤の入った採血管に採り、冷やして運ぶ。フッ化ナトリウムなどの解糖阻止剤を入れると、血球がブドウ糖を消費するのを抑え、血糖値の低下を防げます。
- ⑶ 採血してから半日置いて血球を沈ませ、上澄みを別の容器に移す。長く置くと分離前に解糖が進み、血糖値が下がります。分離するなら速やかに行います。
- ⑷ 全血のまま冷凍庫で凍らせ、凍った状態で検査センターに送る。全血を凍らせると溶血が起こり、測定に影響します。血糖の検体は解糖阻止剤入りの管を使います。
- ⑸ 抗凝固剤の入っていない採血管に採り、日の当たる場所で運ぶ。全血のまま温かい場所に置くと血球の解糖が進み、血糖値は実際より低くなります。
解説
解糖を止める薬剤の入った採血管に採り、冷やして運ぶのが最も適切です。血液を全血のまま置くと、赤血球や白血球がブドウ糖を消費し続けるため、血糖値は時間とともに低くなります。フッ化ナトリウムなどの解糖阻止剤を含む採血管を使うと、この低下を抑えられます。全血の凍結や強い振とうは溶血の原因となり、長く放置してから分離するのも誤差の原因です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。