52歳の男性。健康診断で血圧高値を指摘されて受診した。1日20本の喫煙を30年間…
52歳の男性。健康診断で血圧高値を指摘されて受診した。1日20本の喫煙を30年間続けている。喫煙について尋ねると「体に悪いのは知っているが、やめるつもりは今のところない。この先半年のうちに考えることもないと思う」と話す。この男性への禁煙支援として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 喫煙を続けると降圧薬の処方を続けられないと伝え、禁煙を治療の条件にする。治療の継続を禁煙の条件にするのは脅しに近く、受診中断を招きます。高血圧の治療は禁煙とは別に継続します。
- ⑵ 禁煙を始める日を本人と一緒に決め、その日から使う禁煙補助薬を処方する。開始日の設定や補助薬の処方は、近いうちに禁煙しようと準備している段階の人に向いた支援です。
- ⑶ 禁煙外来の初回予約を本日のうちに入れ、次回受診時までに喫煙本数を半分にさせる。やめる意思がない人に具体的な行動を課しても実行されにくく、関係を損ねるおそれがあります。まず関心を高めます。
- ⑷ 禁煙を続けるうえで再び吸いたくなる場面を挙げてもらい、その対処法を練習する。再喫煙を防ぐための対処法の練習は、すでに禁煙を始めて続けている段階の人に向いた支援です。
- ⑸ 高血圧と喫煙の関係など本人の健康状態に即した情報を伝え、禁煙への関心を高める。禁煙の意思がまだない段階では、本人に関係の深い情報を提供して関心を引き出す働きかけが適しています。
解説
本人の健康状態に即した情報を伝え、禁煙への関心を高めるのが最も適切です。この男性は害を知りながら半年以内に禁煙する意思がなく、行動変容の最も初期の段階にあります。この段階では、高血圧と喫煙の関係など本人にとって意味のある情報を伝え、考えるきっかけを作ります。開始日の設定や補助薬の処方は準備ができた人に、再喫煙の予防は禁煙を始めた人に向いた支援です。
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