水吸収線量計測で電離箱中の気体の吸収線量に乗じるパラメータはどれか。
水吸収線量計測で電離箱中の気体の吸収線量に乗じるパラメータはどれか。
- ⑴ 電子密度比電子密度比はこの換算には用いません。
- ⑵ フルエンス比フルエンス比は空洞の有無で変わらないと仮定される量で、掛けるパラメータではありません。
- ⑶ 実効原子番号比実効原子番号比は物質の性質を表す指標で、線量の換算には使いません。
- ⑷ 質量衝突阻止能比Bragg-Grayの空洞理論に基づき、水と気体の質量衝突阻止能の比を掛けます。
- ⑸ 質量エネルギー吸収係数比質量エネルギー吸収係数の比は、空洞が大きく光子が直接相互作用する条件で用います。
解説
正解は⑷です。Bragg-Gray の空洞理論では、電離箱の空洞にある気体の吸収線量に、水と気体の質量衝突阻止能の比を掛けることで、その場所にあった水の吸収線量を求めます。空洞が二次電子の飛程に比べて十分小さければ、空洞の有無で電子のフルエンスが変わらないという仮定が成り立つためです。質量エネルギー吸収係数の比は、光子が直接相互作用する条件、すなわち空洞が大きい場合に用います。電子密度比や実効原子番号比は、この換算には用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成