頭部外傷について正しいのはどれか。
頭部外傷について正しいのはどれか。
- ⑴ 急性硬膜外血腫では骨折を伴わない。急性硬膜外血腫はほとんどが頭蓋骨骨折を伴い、中硬膜動脈の損傷によることが多くなります。
- ⑵ 脳内血腫は受傷後6時間以降には生じない。脳内血腫には遅発性のものがあり、受傷後しばらくしてから現れることもあります。
- ⑶ 皮下血腫が形成されていれば骨折は伴っていない。皮下血腫があっても、その下に骨折が生じていることはあります。
- ⑷ 受傷部位の反対側に脳内血腫を生じるのはまれである。衝撃の反対側に生じる対側損傷は珍しくありません。
- ⑸ 慢性硬膜下血腫は若年者に比べて高齢者に起きやすい。脳の萎縮で架橋静脈が伸びて切れやすくなっているため、高齢者に起きやすくなります。
解説
正解は⑸です。慢性硬膜下血腫は、高齢者や大量飲酒者で脳が萎縮し、硬膜と脳の間の架橋静脈が伸びて切れやすくなっていることを背景に、軽い頭部外傷から数週間かけて血腫が広がる病態です。急性硬膜外血腫は中硬膜動脈の損傷によることが多く、ほとんどが頭蓋骨骨折を伴います。脳内血腫は受傷後しばらくしてから現れる遅発性のものもあり、皮下血腫があっても骨折は起こりえます。衝撃の反対側に生じる対側損傷も珍しくありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成