標識化合物の生合成法で正しいのはどれか。
標識化合物の生合成法で正しいのはどれか。
- ⑴ 比放射能の制御が容易である。取り込みの度合いを細かく制御できないため、比放射能の調整は容易ではありません。
- ⑵ 標識位置の特定が容易である。代謝の経路をたどって標識が入るため、どの位置に入ったかの特定は難しくなります。
- ⑶ 無機化合物の合成に用いられる。生体の代謝を利用する方法なので、対象は有機化合物です。無機化合物には使えません。
- ⑷ 微生物の代謝を利用した方法がある。微生物や植物、培養細胞の代謝を利用して標識化合物を作らせる方法です。
- ⑸ 放射化学的純度の高い化合物が得られる。目的以外の標識体も同時に生じるため、放射化学的純度はかえって低くなります。
解説
正解は⑷です。生合成法は、微生物や植物、培養細胞に放射性の基質を取り込ませ、その代謝の働きで標識化合物を作らせる方法です。複雑な構造をもつ天然化合物を合成できる点が長所になります。ただし代謝の経路をこちらで細かく制御できないため、どの位置に標識が入るかを特定しにくく、比放射能の調整も容易ではありません。また目的以外の標識体も同時にできるので、放射化学的純度は化学合成法に比べて低くなります。無機化合物の合成には用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成