保健師A はC さんの訪問を毎月継続し約1 年が経過した。C さんは外来通院を継…
次の文を読み48~50 の問いに答えよ。市の保健センターに勤務する新任期の保健師A は、人事異動する中堅期の保健師B の担当していたC さん(50 歳、男性)を受け持つことになり、管理職の保健師が保健師A のサポートを行うことになった。C さんは統合失調症をもつ単身者で生活保護を受給している。2 年前に生活保護の担当者から被害妄想を訴えてくると相談があり、保健師B が援助を開始していた。援助開始当初は、C さんは精神科の外来通院を中断しており、C さんの問題行動に対して近隣からたびたび苦情や対応要請の連絡が入った。保健師に対しても警戒心が強かったが、保健師B の援助により通院の再開に至っていた。
保健師A はC さんの訪問を毎月継続し約1 年が経過した。C さんは外来通院を継続しており、近隣住民もC さんを見守ってくれている。管理職の保健師は保健師A と面談し、これまでのC さんへの援助について評価し、今後について尋ねた。保健師A は「このまま継続していけるとよいと思っているが、具体的なアイデアはまだ考えられていない」と話した。管理職の保健師は、保健師A がC さんを多方面から捉えて、より良い支援を計画できるようになってほしいと考えた。管理職の保健師が保健師A に勧めることで最も適切なのはどれか。
- ⑴ C さんとの会話のプロセスレコードを作成すること会話の振り返りには役立ちますが、視野を広げる力は育ちません。
- ⑵ 保健師B にC さんへの対応について相談すること前任者の見方に沿うだけになり、多方面から捉える力になりません。
- ⑶ 事例検討会で他の保健師と意見交換をすること自分では気づかない見方に出会え、視野を広げる力が育ちます。
- ⑷ 通院先の精神科医からC さんの様子を聞くこと医療の情報は補えますが、支援を組み立てる力は育ちません。
解説
正解は⑶です。保健師Aが求められているのは、Cさんを多方面から捉えて支援を組み立てる力です。事例検討会でほかの保健師と意見を交わすと、自分では気づかなかった見方や関わり方に出会えるため、この力が育ちます。プロセスレコードは会話の振り返りに、前任者や主治医に聞くことは情報の補足に役立ちますが、視野を広げて計画を立てる力を育てることにはつながりにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成