A さんの状況をアセスメントした結果、保健師は母親にA さんの精神科受診を勧めた…
次の文を読み39〜41 の問いに答えよ。A さん(高校2年生、女子)は両親と3人暮らし。母親が精神保健福祉相談のため保健所に来所した。「A は太っているわけではないのに、半年程前から写真写りを気にして食事を減らし始めました。今は1日1食野菜スープしか食べません。食べたもののカロリーを気にして毎日運動しており、一見元気そうなのですが、随分痩せてきました。授業を受けても頭に入ってこないと言い、この頃は学校を休みがちです。このままで大丈夫でしょうか」と話した。
A さんの状況をアセスメントした結果、保健師は母親にA さんの精神科受診を勧めた。しかし、母親は「精神科の受診までは考えていませんでした。どうしたら食事を食べるようになって、元通りに学校に行ってくれるかを知りたいだけなんです」と精神科の受診には否定的な反応を示した。このときの保健師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 「元通りのA さんになるためには治療が必要です」受診に否定的な母親に治療の必要性を重ねて説くと、相談そのものが途切れるおそれがあります。
- ⑵ 「A さんが好きなメニューを一緒に考えましょう」食事の工夫だけでは解決せず、身体の評価と治療の機会を遅らせてしまいます。
- ⑶ 「身体的に問題がないか、近くの医師に診てもらいましょう」身近な医師による身体の診察なら母親が受け入れやすく、評価と治療への橋渡しになります。
- ⑷ 「A さんに学校のスクールカウンセラーへの相談を勧めましょう」スクールカウンセラーへの相談では、急激なやせに対する身体の評価ができません。
解説
正解は⑶です。母親は精神科受診に抵抗を示していますが、急激なやせがあるAさんは身体の評価が必要な状態です。まず身近な医師による身体の診察を勧めれば、母親が受け入れやすい形で受診につながり、低体重や合併症の有無を確かめたうえで、必要に応じて精神科につなぐ道も開けます。説得を重ねたり、食事の工夫だけを助言したりすることは、治療の機会を遠ざけてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成