発災後2日、B 保健センターの保健師が避難所の一つである市民センターを初めて訪問…
次の文を読み44〜46 の問いに答えよ。人口70 万人のA 市。8月のある日、深夜から早朝にかけ大規模災害が発生し、市内で家屋の倒壊、道路の陥没・停電・断水等の被害があり、特にB 地区で甚大な被害が出た。B 地区を管轄する保健センターの職員は全員A 市に住んでいる。
発災後2日、B 保健センターの保健師が避難所の一つである市民センターを初めて訪問した。避難所の管理者より、避難所の建物に入らず市民センターの駐車場に車中泊をしている世帯が多数あり、炊き出しやトイレ以外は終日車の中で過ごし、あまり外に出てこないようだとの声が聞かれた。そのため、保健師は車中泊の避難者も巡回することにした。巡回時の確認事項で最も優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 食事内容食事内容も重要ですが、短期間で生命に関わる危険としては水分の不足が優先されます。
- ⑵ 水分摂取量水分不足は脱水から静脈血栓塞栓症や熱中症を招き、生命に直結する危険があります。
- ⑶ 車内換気の頻度換気も必要ですが、車外に出る機会が少ない状況ではまず脱水の予防が優先されます。
- ⑷ 他者との交流の頻度他者との交流の少なさは心の健康に関わりますが、緊急性では水分摂取に及びません。
解説
正解は⑵です。車中泊では、トイレに行く回数を減らそうとして水分を控える人が多く、脱水から血液が濃縮して静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を起こす危険が高まります。8月の発災で気温も高く、脱水と熱中症の危険が重なるため、水分摂取量の確認が最も優先されます。食事内容や換気、交流の頻度も大切ですが、生命に直結する危険の大きさでは及びません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成