この傷病者受け入れの課題への対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A 市(人口5万人)では、大規模災害発生に備えた医療体制の確保等のため、地域の関係機関を集めた検討を行うことになった。A 市内には地域医療の中核となるB病院を含め複数の病院があるが、大規模災害の発生を想定すると、軽症者から重症者までの傷病者全てをそれらの病院で受け入れることは困難と予想される。
この傷病者受け入れの課題への対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 発災前に応急手当用品を各家庭に配布する。応急手当用品の配布は自助の備えで、傷病者の受け入れ体制の課題は解決しません。
- ⑵ 緊急度に応じた搬送ができる体制を整備する。緊急度に応じて搬送先を振り分ける体制が、限られた医療資源を生かす鍵になります。
- ⑶ 発災後にB 病院の医師が市内全域を往診する。往診は一度に診られる人数が限られ、多数の傷病者への対応にはなりません。
- ⑷ 傷病者が診察を待つ場所を病院の隣に設置する。待機場所を設けても診療できる数は変わらず、根本的な解決になりません。
解説
正解は⑵です。大規模災害では多数の傷病者が同時に発生し、すべてを中核病院で受け入れることはできません。そこで、傷病の緊急度に応じて搬送先を振り分けるトリアージと搬送の体制をあらかじめ整えておくことが、限られた医療資源を生かす最も有効な対応になります。応急手当用品の配布や待機場所の設置、医師の往診は、受け入れの課題そのものを解決しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成